クハユニ56組立説明書

1. ベース(2)を外形より少し大きめに切り、0.5tぐらいのボール紙に木工用ボンド等で接着します。

  

2. 本体(1)に矢印にしたがって古くなったボールペン等で折り線を付けてから、外形線に沿って切り抜きます。(灰色の矢印部分は裏から折り線を付けて下さい)
荷物室ドア部分は、下図緑色線で示した部分に折り線を付けておきますが、まだこの段階では切り抜きません。
  
 

次に裏側の後端から 4mm の位置に部品(3)B を貼り付けるためのガイドを鉛筆で軽く引いておきます。
3. 本体(1)を折り線に沿って折り曲げ形を整えます。屋根の肩部分及び正面のR部分は、ドライバーの軸等に巻き付けてしっかりと型を整えて下さい。



4. 次に荷物室ドア部分の工作に移ります。一旦、本体(1)を平らに伸ばし、下図赤色線で示した部分を丁寧に切り取ります。円弧部分はデザインナイフのような先の鋭いカッターで紙の方を回しながら切り込みを入れます(このとき刃先で怪我をしないよう十分気を付けて下さい)。

  

ドアの縁の部分を折り線に沿って裏側にしっかりと折り曲げ、ボンド等で接着し、平らになるように重しを乗せて完全に乾燥させます。

  

5. 荷物室ドア部品(9) を切り抜き、本体(1) の荷物室ドア開口部裏側の折り返し部分に位置を確認しながら接着します。次の作業に移る前に、もう一度、重しを乗せて平らになるように完全に乾燥させます(この手順を怠ると、本体の曲げ整形時に荷物室ドア部分がはがれる等のトラブルが発生する可能性がありますので、逸る気持ちを抑えて確実に実施して下さい)。

  

6. もう一度、本体(1)全体の形を整え直し、部品(3)B を本体(1)の上記で引いたガイドラインに沿って接着します。この時、床のラインが面一となるように慎重に行って下さい。



7. ベース(2)の接着剤が完全に乾燥してから外形どおりに切り抜きます。中央前方寄りにある欠き取り部分は、荷物室ドアの厚みを逃げるためなので、ちゃんと切り抜いて下さい。この欠き取りがないと側面がきちんと平らに仕上がらなくなってしまいます。欠き取りの深さはお使いになっている紙によって多少違ってきますので、現合で確認して下さい。小さいよりは多少大きめで隙間ができるくらいでよいでしょう。



次にガイドライン(青色線及び緑色線)を参照して本体(1)の内側に曲がらないように接着します。この時、赤い三角マークの向きが揃うようにします。
ベース(2)の接着が終わったら、車体前端部に合わせ部品(3)Aを接着します。全体に歪み等がないことを確認して下さい。



8. 連結面(4)Bに折り線を付けてから切り抜き、側面との接続部及び屋根前部の糊代部のRをドラーバーの軸等に巻き付けて整形します。大体の形を整えたら、で組立てた本体後面部分に連結面(4)Bを左、右、床下の順番に接着していきます。床下部はベース(2)の緑色のラインと合わせるように接着します。
9. 本体と連結面の側部と床下部の接着が終わったら、屋根後部のR部分の接着に移ります。部品(4)Bの糊代の上に、屋根後部の櫛状の部分を形を整えながら順番に被せるように接着していきます(細かい部分の接着には、隙間から爪楊枝の頭の部分を使って紙の裏側を押さえ込むようにすると良いでしょう。その時に尖った先で怪我をしないよう注意して下さい)。中心部の位置決めをしてから、右、左と順番に外側へ向かうように接着すると比較的うまくいきます。



10. 同様の手順で正面部(4)Aを本体(1)に接着します。

  

下図は、車体上部がほぼでき上がったところです。



11. 床下器具(5)及び台車(6)を組立てて、ベース(2)の所定の位置に接着します。床下器具(5)は灰色と白色の境界線に沿って前後の向きに注意して取り付けます。台車(6)はベースの幅が狭くなっている部分の長手方向中心寄りの端に接するように接着します(モハ40の説明書の図も参照して下さい)。これも向きがありますので注意して下さい。排障器もどきの絵が描いてあるのが正面です。また、台車の幅は、取付部分のベース(2)の幅より広くなっていますので、中心がずれないように気を付けて下さい。接着面となってしまうので見えにくいかもしれませんが、台車(6)の糊代にベース(2)の幅を示す波線が印されています。





12. 続いてヘッドライトの組立を行いますが、非常に細かい部品ですので、焦らず慎重に作業を進めて下さい。
まず、ヘッドライト(7)の糊代の折り返し部分及び正面レンズ部分の折り曲げ位置に折り線を入れます。次に外形より大きな長方形の形に部品を切り抜き、ドライバーの軸等に巻き付けて曲げ癖を付けます。一旦、紙を伸ばしてから外形に沿って切り抜きますが、この時カッターを無理矢理引くようにすると細かい部分が千切れてしまうことがありますので、少しずつ押し切るようにすると良いようです。

  

糊代部分をピンセットの先を使って折り曲げ、全体の形を整えながらレンズ部に胴体を巻き付けるように接着していきます。ヘッドライトが出来上がったら、ブラケット(8)をV字型に折り曲げてその片側に接着し、ブラケットのもう一方の端を本体正面の中心に接着します。

  


11. 貫通幌はお好みに応じて取り付けて下さい。(モハ32系と共通部品です)
部品(10)及び(11)の折り曲げ中心に折り線を付けてから少し大きめに切り出します。裏側前面にスティックのりを塗り、2つ折りにして平らにしっかりと貼り合わせます。

    

のりが十分乾いてから、幌(11)の裏側の点線に沿って折り線を付け外形にしたがって切り出します。幌枠(10)は、真中の部分をくり抜いてから外側を切るようにします。
次に幌(11)を折り曲げ、部品(12)を使ってつなぎ合わせます。幌枠(10)と幌(11)をボンドでイモ付けします。

    

本体部分への取付は、幌(11)の部分にボンドを付けてイモ付けとします。
12. 以上でクハユニ56003の完成です。レールも作って一緒に飾ってみてください。



以上



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